誰に話すか相談するか、それが問題だ。

話せる人、いますか?

 

「一緒になったらいいのに」

私と前の男に、
そう言ってくる友人が居て、
「そうねぇ~」と、二人して答えてた。

 

 

私と前の男は、
始まりから不倫関係だったわけでなく、
お互いに独身のところからのスタートだった。

 

紆余曲折、いろんな波乱があって
その経緯も知っている友人だった。

 

私の友人だったのだから、
私の味方をしてくれていたのかは、分からないが

 

「絶対、家に帰るより幸せなのに」

 

と、よく前の男に言ってくれていた。

 

一方、彼のサイドにも、
私の存在を知っている人がいて
そのうち一人の前の男の弟くんは

 

「にーちゃんホントあほだよね、
 でもしゃーないんだろうなー。
 上手くやんなよ。俺は知らないけど」

「イマドキ、離婚したからって
 仕事に支障が出たりはしないでしょー
 俺はしないけど、別に珍しくないよ」

 

とか言っていた。

事情を知っている友人には話してた。

かといって、誰かが何かを
言ってくれるわけではない。

誰かに何かをしてもらいたかった
わけでもない。

 

「二人の問題」

 

閉じた世界で、悦に浸っていた。
今にして思えば、お寒い状況だった。

 

なんでも話せる彼だった。
喧嘩することもなく、不安定な気持ちを
受け止めてくれる人だった。

 

賢い人だった。
成功哲学系のセミナーに参加して
ともすれば「怪しい!」と一蹴してしまう
類のセミナーだったのに、
参加後の私の状態を冷静に判断して
「ちゃんとしたものだったんだな」と
言える人だった。

 

惚れ直した(笑)

 

長引いた原因だったと思う。
この高スペック(?)が。

 

とはいえ、彼がどんなに私より
いろんなことを考えられて、
いろんなことが見えていたとしても

彼も私も

「離れたくない」

という地平を共有していたので、
どうにもならない状況だった。

離れることが正解だったとしても
間違っていたとしても
「離れたくない」

その気持が他の全てのことに
目を背けさせた。

 

異なる視点・見解を
持てたとしても、それを採用しない。

感情がそれを認めない。

好きだという気持ちが、
離れることを認められなくする。

 

私が彼と一緒になることを望むのは
必然的に彼の家族が壊れることを意味した。

自分の幸せを望むと
誰かが必ず不幸になる。

そんなの望んでいなかった。

自分が加害者になるなんて
思いたくなかった。

 

ここの折り合いをつけるのに
かかった年月と金額。

8年と数百万。

バカじゃないかと思う。

 

みんながみんな、そんなことを
しなくてもいいと思うし、してほしくない。

リミットを設ける、条件を付ける、
自分の心が何を求めているかを知る。

 

誰も教えてくれないことだったし
そうそう教えられないことなんだな。

 

二人の問題。

 

これがクセモノだ。

アインシュタインが言っているけど

「我々の直面する重要な問題はその問題を作ったときと同じ考えのレベルで解決することはできない」

これは本当にその通りで、
袋小路にハマっているのを更に
真綿で首を絞められているような
妙なプレイみたいな状態なのに
狭っ苦しいのが、ある意味心地良い状態。

 

当事者になると、気づかない。
気付いていたとしても、変えられなくなる。

 

だから、第三者が必要。
苦しいことを、ちょっとでも感じたならば。

話せるだけじゃなく
相談できる人、いますか?

 

あなたがその状況を、打開できるときは
きっと、2人の世界から抜けだした
外の世界の人から、手を貸してもらえたときですよ。